「経営組織論」鈴木 竜太

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「経営組織論」鈴木 竜太 東洋経済新報社(2,200円+税)

2021年度4学期履修予定「経営組織論」の予習のために、自宅の近所の図書館で借りました。
こちらはシラバスに参考書として掲載されていました。

初心者でも入りやすい

以前読んだ「ベンチャー経営論」と同じく、「はじめての経営学」シリーズの1冊です。

本書では、組織のありかたから始まり、最終は

難しい論点なので、他の参考書を手に取っていたら、最後まで読めないかもしれません。初学者でも読みやすく、かつ興味を持たせてくれるというのはありがたいです。

本との出会いは新しいドアを開けてくれるものです。

本書では、組織だけでなく、個人のキャリアのありかたにも言及しています。
2020年度3学期で履修した「キャリアデザイン」で学習した「キャリアアンカー」「ライフキャリア・レインボー」も登場します。

メモ

「(略)自分のキャリアイメージを持つことがキャリアにとってマイナスになることもあることを忘れてはいけません。それは、このようなキャリアの適合の考え方においては、個人の成長や変化があまり考慮されていないこと、そして適合する仕事が漏れなく誰にでも見つかる可能性があることは限らないこともあります。
そのため大事なことは、キャリアのイメージを持ち、それとぴったり適合する仕事を探すだけでなく、多少ぴったりではなくともうまく与えられた環境や状況に合わせて仕事をしていくことです。」(本書209ページ)

本書で「バウンダリレス・キャリア」という用語を始めて知りました。

「組織や産業、あるいは専門性や国など、これまで境界とされてきたものをあたかも何もないかのように歩むキャリアを、文字どおり境界なきキャリアということで、バウンダリレス・キャリアと呼びます。」(本書215ページ)

「(略)バウンダリレス・キャリアでは、成功や目的は主観的なもので、個人の意味づけによって決まります。(略)キャリアのイニシアティブをとる主体も異なります。バウンダリレス・キャリアでは、自分のキャリアを主導するのは自分自身です。自分自身が動かなければ自分のキャリアは変わっていきません。(略)成功の基準が主観的ですから、権限や影響力などが強くなるような組織の上位に立つことに限らず、専門性を追求し知識や能力が高まること、あるいはそもそも仕事が楽しいことなど、さまざまな形でのキャリアの発展を考えうるのです。」(本書216-217ページ)

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