苦手な音声系の過去問題を解いていきます。
これでもう音声系はバッチリです。
(問題文と解答選択肢は「基本情報技術者試験ドットコム」よりの引用です。)
実例その2:2019(平成31)年 春 問25
①音声のサンプリングを1秒間に11,000回行い、②サンプリングした値をそれぞれ8ビットのデータとして記録する。このとき、512×106バイトの容量をもつフラッシュメモリに記録できる音声の長さは、最大何分か。
ア 77 イ 96 ウ 775 エ 969
計算に必要な材料を赤い文字にしました。また分かりやすくするために①・②の番号を付けました。①・②だけに注目します。
この問題では、①標本化(サンプリング)する回数、②①の結果作成されるデータの大きさが分かります。
計算する前に、単位をそろえます。②の8ビットをバイトに変換します。1バイトとなります。
まず、1分あたりのデータ容量を計算します。
11,000回×1バイト×60秒=660,000バイト=66×104バイト となります。
512×106バイト(フラッシュメモリの容量)÷66×104バイト(1分あたりのデータ容量)≒775分 となります。
よって、答はウ 775 となります。
実例その3:2012(平成24)年 春 問26
60分の音声信号(モノラル)を、①標本化周波数44.1kHz、②量子化ビット数16ビットのPCM方式でディジタル化した場合、データ量はおよそ何Mバイトか。ここで,データの圧縮は行わないものとする。
ア 80 イ 160 ウ 320 エ 640
計算に必要な材料として提示されているのは、次の2つです。
①標本化周波数44.1kHz
②量子化ビット数16ビット
①は標本化(サンプリング)のことです。1秒間に1回データを採取する場合「1Hz」となります。
今回は44.1kHzとあるので、1秒間に44,100回データを採取します。(44.1kHz=44,100Hzとなります。)
②は1回データ採取した場合のデータ量は16ビットとなります。16ビット=2バイトに変換します。
①・②より、1秒間のデータ量は44,100回×2バイト=88,200バイトとなります。
ここでは60分=3,600秒のデータ量を求めます。88,200バイト×360秒=31,752,000バイト=317.52Mバイト → 小数点第1位で四捨五入すると約320Mバイトとなります。
よって、答はウ 320 となります。
以上、音声系計算問題を徹底研究シリーズを2回にわたり、お送りしました。
もうお腹いっぱいです。
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