「あなたを悩ます 話してもわからない人」柴田 豊幸・柴田 洋平 幻冬舎 (1,300円+税)
近所の図書館でこんな本を手にとってしまいました。
何てド直球なタイトルでしょうか。
こんな本が出版されるというのは、こういう人が社会で多く、悩んでいる人も多いということでしょうね。
私もそのうち本を出せるかも、というくらい、周囲に猛獣・珍獣がおります。(苦笑)
残念ながら、そういう方々に振り回されているだけで、解決方法は何もないので、本を出すまでにはいたっておりません。(苦笑×2)
しかし、なかなかハードです
というのは本書では「話してわからない人」の被害を受けている側が、主体的に変わるということが、解決への前提条件としています。
思い出しましたが、これは東京通信大学で学んだ「選択理論心理学」の考え方です。
「すべての行動は自らの選択であると考える」(選択理論.jpより引用)ことと同じことですね。
PギアからOギアへ
本書が「話してもわからない人」への基本対応として、まずあげていることです。
「ギア」とは、視点・考え方のことを指します。
「Pギア」とは「パーソナルなギア」→「個人の価値観や立場で判断する」ということです。
「Oギア」とは「オフィシャルなギア」→「組織の一人として、組織の発展につながるかどうかで判断する」ということです。(「」内はすべて本書よりの引用です。)
この考え方はとても新鮮です。目からうろこです。
「話してもわからない人」に対して、負の感情を持ってしまうのは、自分自身が傷ついたり、悲しかったりするからなのです。
家族や友人ならそれもありかもしれません。
でも職場のような社会的な場所では、よくないのでしょうね。
まずは自分自身が視点を変えることから始める必要があります。
プロセスを大事に
「私たちはふだん、無意識に人を評価しています。しかし組織の人間関係をより好ましいものにしたいなら、「観察→分析・理解→反応・対応」というプロセスを意識することが役立ちます。」(本書より引用)
これはもう反省です。
酷いいいかたをされると、分析・理解をすっ飛ばして、その上反応も対応もできないことが多いです。
何も反応もしないで、いわれるがままなので、職場の猛獣たちは「この人は何でもいいくるめられる安全パイ」といって、さらにバカにされるわけです。
なるほどとは思いますけど、こんなことを考えないといけない人間関係じたいが、しんどいですね。
といっても、仕方がないので、明日からは少しは、猛獣たちにナメられないようにしようと思います。
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