「新型コロナ7つの謎」宮坂 昌之

新型コロナ7つの謎 読書

「新型コロナ7つの謎」宮坂 昌之 講談社ブルーバックス 1,000円(税別)

コロナ感染拡大とともに、感染症や免疫学の研究者がメディアに登場することが多くなりました。

マスコミ側の意向もあると思うのですが、専門家とはいえ、玉石混交感はあります。そのため、たれ流しにされる情報を鵜呑みにしないように気を付けようと思います。

基本からていねいに解説

タイトルにもある「7つの謎」=本書は7章に分かれています。
第1章では、パンデミックの定義や歴史、原因を解説しています。
第2-3章ではコロナウイルスだけに限らず、ウイルス全般について、感染・増殖、流行のメカニズムを解説しています。
第6章では、コロナウイルスの恐ろしい特徴である免疫暴走(サイトカインストーム)が起きる原因、メカニズムを解説しています。

一部難解な論点もあります。でも、大半は感染症や免疫学、ウイルスの知識のない人でも、理解できるように解説されています。

「数字」を理解するための知識

第5章では、「集団免疫」や「基本再生産数」「実行再生産数」などの用語がていねいに解説されています。
ニュースではよく聞かれる用語ですが、実はよく分からないんですよね。
数字がひとり歩きをしてしまい、そもそもそれは何なのかよく分からないと思うのは私だけかもしれません・・・。

本書では、引用・参考された文献のリストが掲載されています。こちらもありがたいです。
感染症に関する本を色々読んでいるのですが、意外になかったりするのです。
「〇〇は××だ」とあるのですが、根拠は?!と思うことがあるんですよね。

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