「日本の医療、くらべてみたら10勝5敗3分けで世界一」真野俊樹 講談社+α新書 (本体840円+税)
著者は医学博士でもありMBAホルダーでもあります。
色々な視点を持つ著者だからこそ生まれたのが本書であると思います。
医療制度のちがい
本書の良いところは、日本だけでなく、世界の医療制度を学ぶこともできるところです。
日本の場合、国民皆保険制度のおかげで、体調がよくない場合は病院へ行く、ということが当たり前となっています。
しかし、日本以外の国では、国民皆保険制度がなかったり、あっても気軽に病院へ行くことができない国もあるそうです。
日本の医療ではよく、待ち時間が長く、診療は数分で済むということが問題となることもあります。
改めるべき点はあると思います。
しかし、そもそも病院へ行くこともできない国もあることを考えると、待ち時間が長くなっても診療してもらえるのだから、ずいぶん親切かもしれません。
医師の処遇のちがい
日本の勤務医の平均年収は1,200万円程度だそうです。(本書より)
1,000万円越えなので、一般的なサラリーマンよりは高額かもしれません。
しかしアメリカの専門医はいちばん低いといわれている精神科医でも、平均年収2,800万円なのだそうです。
加えて、日本の勤務医は人手不足により、長時間勤務が問題になっています。
日本の医療をさまざまな視点から見ることができるよい1冊となっています。
この本も近所の図書館で借りましたが、手元に置いておきたので、購入しましょうかね。
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