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「国民健康保険における保険料賦課思想の変遷について」(三井 速雄・1997年)の読みなおしを今日も続けています。
今日も今さらですけど発見がありました。
書かれていないことの気づき
こちらの論文では、1973年の老人医療費無料化の記載がないのです。
このイベントは日本の社会福祉、保険においては大きなイベントだと思うのですよね。
1973年より70歳以上の老人の医療費窓口負担が無料となる制度がスタートしました。
そのため「福祉元年」ともいわれています。
しかし、この年、オイルショックが発生しました。
第四次中東戦争をきっかけにOPEC加盟の産油国が石油供給削減と値上げを行ったことが原因で、深刻な経済不安を引き起こしました。
昭和の頃を振り返るような番組で、スーパーに人が殺到、トイレットペーパーを買う図が流れることがあります。
石油不足のために工業製品の産出に支障が出ることは分からなくないのですが、なぜトイレットペーパーだけ突出してこんな事態が起きるのか不思議です。
オイルショックを機に、高度経済成長期は終わりを迎えます。
そして、この老人医療費無料化が、日本の社会保険、国保、国民皆保険制度を揺るがすことになります。
でも、ふと考えるんですよね。
オイルショックが起きず、高度経済成長もある程度続いていたら、どうなっていたのか?
歴史に「もしも」はないとよくいわれますけど、ついつい考えてしまいますね。
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