問題を解決する前に何が問題なのかを考えてみよう

活動日報

Photo by Unsplash, Nikolai Artamonov

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今日は有給休暇です。
午前6時前に自宅を出なくていい。それだけですっごいラクです。

「貧困理論入門 連帯による自由の平等」(志賀信夫 著・堀之内出版・2,200円+税)

貧困理論入門 志賀信夫

月曜日から読んでいた本を読み終えました。
内容は難解ではありません。でもやさしいわけでもありません。なかなか読み応えがあります。
もっと理解を深めるため、もう1回読んでみようかと思います。

本書は「「貧困をどのように理解するか」「貧困とは何か」に関する整理、この一点に集中する。」(p7)と「まえがき」にあります。

「貧困がテーマの本」というと、貧困問題を明らかにする、解決方法を提案するみたいなものを想像しました。
これはもしかして私だけではないかもしれません。

貧困のために、生活、生きることが難しいということは社会にとってよくないことです。それは解決するべき問題です。

しかし、解決するためには、何が問題で、どういう問題があるのかということを明らかにする必要があります。
この視点は意外に忘れられがちです。
貧困問題の場合、どうしても「よくないこと」「解決しないといけないこと」という「感情論」に流されがちです。

理由や理屈抜きで「絶対によくない」ということも必要です。
社会の善意とはそういうものではないのかと考えます。(個人の意見ですが。)

だけど、それは「動機」なのです。それだけで問題は解決はできないのです。解決するためには、問題点を明確にする、理論的に語ることができるようにする必要があります。

気付き

論文とは、問題点を挙げ、その解決方法を結論とするものであると考えています。
でも、問題点を上げる、解決方法を考えるよりも前にするべきことがあります。
それは、問題点の整理です。
「問題点を上げる」前に、そもそも「問題点」を精査する必要があります。
問題の内容を理解すること、問題である理由など「問題点」をだれにでも理解できるように、明らかにすることが大事です。

私の論文のテーマは「国民皆保険制度を維持する方策を考える」ということからスタートしています。
これではあまりにも問題が漠然としていること、時間的に難しいことなどにより、ブレイクダウンして「国民健康保険」にフォーカスすることにしました。

国保の問題点は論文・参考書を読むことで、明らかです。
しかし、どうにも解決方法は見つけようがない。
ということは、問題点の精査、理解、整理がさらに必要なのではないか?

論文の方向性はぼんやりとは決めたつもりですが、まだ明確ではありません。
はっきり決められないのは、問題点を挙げ、解決方法を導くことを目指そうとしているからではないかと思います。

そう考えた時に、問題点を挙げることを深掘りする、つまり、問題点を明確にすることを結論とする・・・むしろ、これこそ必要かもしれません。

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