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今週も引き続き、「国民皆保険としての日本の医療保険制度の財政構造と課題」(李 忻・2015年)を読み解いていきます!
段落ごとのまとめ
「要約」「まとめ」は本当に難しいです。
なかなか慣れないしできない。進まない。
でも、1つの文章を要約することを積み重ねたおかげで、進めそうな気がします。
1文ずつ要約する、というのは、時間も手間もかかります。
短文でどうやって要約するの?と迷うこともあります。・・・1つの文章が長いほうが要約はしやすいですね。
要約する、ということより、要約するためにしっかり読み込むということが重要だと思います。
次のステップへ進めそうなのも、1文要約があるからこそです。
「複雑な制度が民主主義を阻害する」
TOU(東京通信大学)の井上 健朗先生のXで「介護報酬複雑化の過程と問題点」という論文が紹介されていました。
介護報酬のルールが恐ろしく複雑化していることが紹介されていました。
介護サービスは「サービスコード」と呼ばれるコードを使い、報酬額を決定します。(医療サービスを算定するための「診療報酬制度」のようなものですね。)
2000年介護保険制定時、サービスコードは1,760項目あったそうです。しかし2012年には2万929項目まで増えたそうです。
様々な事情があり、こういうことになってしまったようですが、算定するのも、結果をチェックするのも、ルールを理解することも煩雑なだけです。
というわけで、この論文では「複雑な制度が民主主義を阻害する」と主張する意味もよく分かります。
今私が読んでいる「国民皆保険としての日本の医療保険制度の財政構造と課題」でも、現在の保険医療制度について、たびたび「複雑な財政構造」というフレーズが登場します。
お金がないので、あちらこちらから融通しているために、非常に分かりづらい構造になっています。
介護も医療もそうですが、お金がない制度はダンジョン化していくようです。
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