いまこそ「やっちゃえ」

自転車 活動日報

Photo by Unsplash, Alexey Lin

「ホンダ・日産経営統合」が話題となっていましたが、白紙となったそうです。
本日の朝刊の一面で報道されておりました。

ちがいがわからない

「ホンダは創業者の本田宗一郎氏の思想を脈々と受け継いできた。」(毎日新聞朝刊 2025年2月6日の記事:以下「毎日新聞」と省略)とあります。
創業者の思想とは「独立志向が強く、自社開発に強いこだわりを持つ。」「年齢や職位にとらわれずにワイワイガヤガヤと腹を割って議論する「ワイガヤ」と呼ばれる独自文化も根付いている。」(毎日新聞)ということにあらわれているようです。

日産については「経営危機に陥った1999年から約20年にわたって同社を率いたカルロス・ゴーン氏というカリスマ経営者の存在が大きく、部門ごとの縦割り傾向が強い。」(毎日新聞)とあります。

ホンダと日産の経営統合はとても難しそうなのはわかります。
無理に経営統合しても、かえって悪影響が出そうな気がしてしまいます。

それより気になったのは、本田宗一郎氏、カルロス・ゴーン氏の表現です。
カルロス・ゴーン氏は「カリスマ経営者」とあります。彼が「カリスマ」と呼ばれるのなら、本田宗一郎氏も「カリスマ」と呼ばれるはず。
「カリスマ」のある・なしのちがいがわかりません。

そもそも「カリスマ」とは何ですかね

「カリスマ」とは、超自然的・超人間的・非日常的な能力のことであり、そのような能力を持つ教祖や預言者、呪術師などの人たちのことを指した言葉だそうです。
マックス・ヴェーバーが「カリスマ」という言葉を、自らの能力で人々をひきつける支配力を持つ者という意味で、社会学に取り入れたとされています。
日本では1999年「現代用語の基礎知識」選出の流行語トップテン入賞語となったそうです。(以上はウィキペディアより。)

日本では今となっては「カリスマ」だらけですね。
「カリスマ美容師」「カリスマモデル」「カリスマ店員」などなど、「カリスマ+(職業名)」という使われ方がやたら多い気がします。
語源的にはたくさんいるものではない、希少価値的存在、それゆえ「カリスマ」ではないのかと思うのです。
かといって「カリスマ」に定員はないので、能力の高い人がたくさんいるという、前向きな考え方もありかもしれません。

大胆な仮説

ホンダ・日産経営統合の記事に戻ります。
なぜカルロス・ゴーン氏は「カリスマ」経営者と呼ばれ、本田宗一郎氏は「創業者」だけしか表記しないのか?
この記事を書かれたかたが「カリスマ」という言葉をポジティブな意味としてお使いになっていないのではないのでしょうか?

日本では、石を投げれば「カリスマ」に当たるくらい、「カリスマ」はたくさんいます。
最近ではあまりにもそういうかたが多すぎて、ありがたみもよくわかりません。使いかたによっては、ネガティブな表現にもなりかねないのかもしれません。

カルロス・ゴーン氏は経営危機に陥った日産を復活させました。
でもその功績の裏で不正を働いていたとされています。
というわけで、この記事を書かれたかたは「カリスマ」という言葉を100%ポジティブな言葉としてはとらえていないのではないのか?
「カリスマ経営者」カルロス・ゴーン氏の「遺産」ゆえに日産はホンダとの経営統合を進めることができず、現在の危機的状況を回避する機会を失ってしまったという、皮肉を込めた表現ではないのか。

というのが、私の勝手な仮説です。

でも実のところ「カリスマ」をつける・つけないはたまたまの偶然、何となくそうなったというくらいなのでしょうね。(^^;)

本日の活動

「高校数学Ⅰの解き方をひとつひとつわかりやすく。」
数と式「108 対偶を利用する証明」から「109 背理法」、2次関数「1 1次関数のグラフのかき方①」まで。

やっと1冊の半分まで来ました。

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