つながりの社会学(第1回)

東京通信大学

Photo by Unsplash,Justin Cron

昨年度までは「ネット依存と心理」という科目名でした。
シラバスを確認すると、科目名通り、ネット依存を取り上げた内容であったようです。
今年度からは担当教員も櫛原 克哉先生に代わり、内容もひと味ちがうモノになっているようです。

授業内容

第1回:つながりとは何か
第1講:オリエンテーション・・・14分25秒
第2講:<社会>と<世間>・・・17分59秒
第3講:相互作用への着目・・・15分07秒
第4講:形式社会学・・・18分02秒

(第1回全体)
講義時間:65分33秒
テキスト:63ページ

もともとは「ネット依存」を学ぶ科目でした

IT系の学部でネット依存を学ぶということはTOUでもあるのでしょうかね?
こういう授業を受けることができるのも大学ならではであり、とても意義があると思います。

旧科目の「ネット依存と心理」のシラバスを見ると、真正面からネット依存を取り上げた内容であったようです。
「つながりの社会学」でも第7回はネット依存をメインとした内容となっています。
しかし、第1回から第6回ではネット依存は登場しません。
依存の源泉?!とでもいうべき、人と人、社会との関わり、ネットワークを学びます。

回答を見つけることだけなら簡単なのでしょう。
回答を見つけるより、回答にいたるまでのプロセスを大事にする学びこそ、大学での学ぶことの醍醐味であり、価値です。

ゲオルグ・ジンメル

第1回で紹介された19世紀後半から20世紀前半に活躍した社会学者です。
ジンメルは学者が取り上げないような素材を通して、社会学的現象を考察したユニークな存在でした。

第1回の授業で紹介された「橋と扉」によると、人は他の人とつながることを望むものだそうです。そのためには人と人が切り離されているという感覚が必要である。

と、授業で紹介されていました。

もともと人はひとりで、だからこそ、家族・友人を必要とするということでしょうか?
さらに、だからこそ、人は人に依存したり、あるいは、人への依存で満たされない場合に人以外の何か(タバコやギャンブル、インターネットなど)に依存をするのでしょうか。

櫛原先生のていねいな説明のおかげで、一見難しい内容も分かりやすいです。
次回もとても楽しみです。

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