お米の価値と利用方法

books-g5de804dcd 自由研究

TOUの授業でちょっと気になったことがありました。

「経済学入門」第2回第2講は「日本の経済史」がテーマでした。
そこで、日本では経済の中心はお米であるということを学習しました。

お米はすごい

貨幣制度が浸透していないので、お米が経済の中心になるというのは理解します。
お米は保存もきくので、戦いが長引いても備蓄可能です。

その上、お米は米粒のままだけでなく、炊飯した状態でも保存食となります。
「アルファ米」と呼ばれるものがあります。
炊飯したお米を乾燥させたものです。お湯やお水をかけて時間を置くと、ふわふわのご飯となります。

尾西の白飯

↑こちらは非常食として販売されています。
お湯で15分、お水でも1時間置いておくと、ふんわりご飯となります。
お水でも大丈夫ですが、やっぱりお湯のほうがいいですね。
どちらも、ご飯としての味わいは悪くありません。

アルファ米の誕生よりもずっと昔から、同じようなものがありました。
「乾飯」(かれいい)と呼ばれるものです。

平安時代初期に書かれた「伊勢物語」で、主人公 在原 業平が京の都から東国へ行く途中、三河国八橋(愛知県知立市付近らしいです)でこんな場面が描かれています。

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その澤のほとりの木の陰に下りゐて、乾飯食ひけり。その澤にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、かきつばたといふ五文字を句の上にすゑて、旅の心をよめ、といひければよめる。
  から衣きつゝなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
とよめりければ、皆人、乾飯のうへに涙おとしてほとびにけり。

(絵巻物で読む 伊勢物語より)

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業平の東国行きは楽しい旅ではなかったようです。
そこで、都に残した妻を思う歌を詠み、それを聞いた同行者が涙を流し、乾飯がぐしょぐしょになりましたよ、というエピソードです。

平安時代にはすでにアルファ米の原形と思われるものはあることに驚きです。

大名のランク付けの単位もお米

江戸時代の大名、各藩の経済力を表す単位は「石」(こく)です。
領内でどれだけのお米を収穫できるかにより決められます。

例えば「加賀 前田藩百万石」といったりします。
この「石」はお米150kgのことを表し、現在の貨幣価値にすると7万5,000円くらいとなるそうです。(お米10kg=5,000円で計算)

そこで疑問です。
日本の場合、お米=経済力であり、いざ合戦となった場合、戦地での食料もお米が中心になるのでしょう。
お米そのままを持ち込むんでもいいでしょうし、業平も涙を落としながら食べた「乾飯」でもOKでしょうね。

しかし、海外の場合はどうなのでしょうかね?
世界史はあまり詳しくないのでよく分からないのですが、古代ギリシャ・ローマなど、戦争を繰り返していたかと思うのです。

ヨーロッパではお米を食べる習慣はなかったでしょう。
パンは軽いでしょうけど、日持ちがあまりしないと思うのです。
そんなことを考えたときに、世界の「戦地メシ」はどうやったんやろうなぁ、というのが今日の疑問です。

ネットで調べてみましたが、日常食は色々ヒットします。
非常時は食べていたのでしょうかね?

というわけで、何のオチもなく今日はオシマイです。

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